Blog – Japanese Articles

アツコ・バルーのブログです。見たもの、出会った人、好きなもの気になるもの、徒然に書いております。

ソヴィエト革命のあだ花、そしてEduardo Paolozzi

ロシア革命から今年で100年らしい。それで様々な企画が、東京ではエルミタージュが来ていたけれど、ここ、ロンドンでは革命、ロシアンアート1917-1932 ロイヤルアカデミーのサイト たったの15年間に起こった希望のムーブメント。...

フェアーを捨てて街に出よ。ギャラリーもシェアリングするロンドン

東京アートフェアーが終わったばかり。最近はアートビジネスが大流行しているようで世界中で毎週末にどこかの町でアートフェアーが開かれる。私たちギャラリーにとって世界に我々の推薦するアーチストを売り出したい気持ちは山々だが費用がとんでもなく高いのがハードルになっている。...

井上洋介/リヒャルト・エルツェ/Kader Attia そして家族の死

戦争の思い出とナンセンス 井上洋介は1931年に東京の下町で生まれ、2016年に始めに亡くなられた作家、寡聞にして、クマのこウーフなどの絵本でしか私は彼の絵を知らなかったのだが京橋のアートスペース繭の梅田さんで見せていただいた彼の絵画作品の力づよさにガーンと一発食らった感じで急遽展覧会を開くことにした。とは言ってもこのブログがアップされる頃にはすでに展覧会は終了している。しかし3月に新宿区大京町のアートコンプレックスセンターにてまた違う大規模展が開かれるので是非そちらに見に行かれると良いと思う。本当に素晴らしい作家である。...

我々にはサラヴァが必要だ、その2

フランス発の世界で最も長生きなインディレーベルサラヴァレコードは今年の秋で50周年を迎えた。今渋谷のアツコバルーで開かれている展覧会ではそのレーベルの歩みと創作の哲学をイラストや双六、当時の貴重な写真やビデオで辿っている。  http://l-amusee.com/atsukobarouh/ 今回はサラヴァを始める前、ブラジル音楽に影響を受けた時代から話を始める。 ・・・・・・・・・・ と、ここからがサラヴァレコードの始まりです。この先を読みたい方は1000円でカタログをお買いになってくださいませ。アツコバルーで販売しています。...

我々にはサラヴァが必要だ、その1

2016年11月6日まで開催のサラヴァの50周年を企画した。 2年間かけてクレマンチーヌ・デルディルと資料を探し、我々なりのサラヴァ像を探ってきた。そして我々が導き出したサラヴァのエッセンスとは楽天主義。今我々に一番失われてしまったあっけらかんとした楽天主義だった。彼らは「情熱さえあれば生きていけるよね。」と信じて本当に生きてきた。そして素晴らしい音楽を残してきた。...

戸川昌子さんの思い出

出会い 私が青い部屋に初めて行ったのが1984年の事だからもうかれこれ32年のお付き合い、と言うことになる。きっかけは連れ合いのピエール・バルーがもらって来た『る・たん』と言う小さなシャンソンの冊子だった。大野修平さんは音楽ライター。シャンソン好きが嵩じて雑紙を出していた。ピエールが最初に日本に来た当時からフランス語の堪能な大野さんはインタビューをしている。そのインタビューが載る冊子をくれたのだ。 日本語の全く読めないピエールは横文字で書いてる部分だけを拾い読みしてこの『Chambre des...

なかなかお目にかかれない絵,Hilma-af Klint

ヒルマ・アフ・クリント 今ロンドンのサーペンタインーギャラリーで開催されている絵画展、Peinting the inseen-Hilma af Klint (見えない物を描く)ヒルマ・アフ・クリントが素晴らしい。この人の名前とシュタイナーがくっつくとああ、あの2013年のヴェネチアビエンナーレの展示であった人ね。とわかる。 http://www.serpentinegalleries.org/...

そのポートレートは違う

レオナルド・ダビンチの顔はなぜ賢そうなのか オープンカレッジに最近参加する機会があってナショナルギャラリーの学芸員レスリー・プリモ氏の講座で驚いた。今も世界中で使われているダビンチ老年の自画像デッサン、あれは実は彼が描いた物でも他人が彼を描いた物ではない。と言うことが科学的な分析でわかったそうだ。しかもわかったのはもう何年も前。でも未だにダビンチの自画像として使われている。...

気持ち悪い絵

ブロンズィーノ作 「愛の勝利の寓意」1540-45/ロンドン・ナショナル・ギャラリー この作品を今年最初のブログに取り上げます。 一見しての感想は、「何がなんだかわからない。でも気味が悪い。」です。 何がなんだかわからない。というのはこんなところ。リンゴをもった美女は神話にでてくる美人コンテストに勝ったヴィーナス。彼女はいつもトレードマークとして小さい子を引き連れているのだが、左の子はすでに思春期の少年、しかも母親の口にキスして、なんと母親は舌をからめてる。...